テーラーメイドのゴルフボールの特徴について触れます。
ゴルフボールの特徴について考えてみたことはありますか?ゴルフを楽しむにあたって、アイアンやドライバーとともに欠かせないアイテムがゴルフボールです。

革新的な商品によってゴルフ市場をいつも驚かせるテーラーメイド社より、2017年4月に最新のゴルフボール,TP5/TP5xが登場しました。
近年ドライバーなどクラブの開発で成功を収めているテーラーメイド社ですが、ゴルフボールに関しては大きな存在感を示してはいませんでした。しかしこのTP5シリーズに関して、テーラーメイド社ゴルフボール部門ディレクターEric Loper氏は「これはゴルフボールのマイルストーンだ」と発言しています。つまり、それほどテーラーメイド社が本気で開発した今までと違うゴルフボールだということです。
「テーラーメイドのドライバーの飛距離をボールにも。」というキャッチコピーで発売されるTP5シリーズという新しいボールは、今までグリーン周りのスピンやコントロールを重視していたテーラーメイド社の方針に加えて、アイアンで打ったときの飛距離という部分にも重きをおいて設計されています。

ここで、ゴルフボールについて少し説明します。ゴルフの道具を選んでいく中で、ゴルフボールについては、どのボールを使っても同じようなもの・・・と思っている人も多いのではないでしょうか。
しかし自分に合ったボールを選択しないと飛距離がでなかったり、曲がりやすくなってしまったりします。ボールはインパクトの段階で適度に潰れることで性能が発揮されます。つまり、潰れすぎたり逆に潰れなかったりすると、飛距離や曲がりへの影響につながっていくのです。

ゴルフボールのタイプは、大まかにわけると2つに分類することが出来ます。
ひとつは「スピン系」と呼ばれるスピンのかかりやすいタイプ、もうひとつは「ディスタンス系」と呼ばれる距離を出しやすいタイプです。
ゴルフをする人のほとんどは飛ばしたいと考えているため、ついディスタンス系のボールを選んでしまいがちです。しかしディスタンス系のボールはスピンがかかりづらいことが多く、スイングによっては逆に飛ばなくなってしまうこともあります。自分のスイングやヘッドスピードに合わせたボールを選択することで、効率よく安定したボールを打ち出すことが出来るのです。

自分にあったボールを選択するにあたって大切なのは、そのボールがどんな性質を持っているのか理解できるということです。そこで、簡単に最近のゴルフボールの構造について説明します。
最近のゴルフボールは、カットすると中身がいくつかの層で作られているのがわかります。よく耳にする「2ピース」「3ピース」という言葉は、ボールの構造が何層かということを示ししています。(3ピースは3層、2ピースは2層)
その各層には様々な素材が使用されており、ヘッドスピードの違いによって反応する層が変わり、ボールの飛び方を変化させます。ヘッドスピードの速いドライバーで打つと一番内側の層までエネルギーがとどき、逆にヘッドスピードの遅いパターなどで打つと、エネルギーが内側まで届かず外側の層でとまります。
多層の方がよいとは一概には言えませんが、層が多いほどこの違いをより細かく設計することができるため、高性能なボールを作ることができるのです。

先述のテーラーメイドのゴルフボールTP5シリーズは、3層のインナーコアと2層のカバーという5層構造となっています。3層のインナーコアのうち最深部は各ゴルフメーカーのボールと比較してもダントツの柔らかさを誇り、その外側を2層のコアがだんだんと硬くなるよう包んでいます。2層のカバーは内側が硬く外側が柔らかい作りとなっています。
コア層で飛距離を伸ばし、カバー層でスピン性能を発揮するようなつくりとなっているのです。

このように、テーラーメイド社の新しいゴルフボールは期待すべき性能を持っているといえます。ゴルフボールを選んでいるゴルファーは、このTP5シリーズのボールを一度は試してみてもよいのではないでしょうか。