テーラーメイドといえば、バーナーが有名です。
そのテーラーメイドのバーナーの品質はどのようなものなのでしょうか。

その背景として、テーラーメイド社の商品はサイクルが非常に早く、次々と新しいモデルが登場します。しかし、新商品が登場したとしても、それまでのモデルが決して劣っているというわけではありません。
日々進化した、新しい技術を導入することが得意なテーラーメイド社の商品とはいえ、最新型のクラブが一番自分にあっていて、一番よいクラブであるとも限らないというのが面白くもあり悩ましくもあるところです。

2007年、「バーナー」は、テーラーメイド社の廉価版シリーズとして発売されました。もうひとつのテーラーメイド社の柱である「Rシリーズ」と異なりシンプルで低価格、そして飛距離にとことんこだわるシリーズとして人気が定着しました。

バーナードライバーにはノーマルモデルとTPモデルがあり、その2つは対象ユーザーが異なるために、同じモデルとは思えないほどシャフトやヘッド形状が異なっています。
特に2007年バーナーTPモデルは、コストパフォーマンスの良さと、ドライバーに定評のあるテーラーメイド社の商品の中でも、とにかくよく飛ぶドライバーとして大ブレイクしました。今現在でもプロ・アマともに人気で、中古市場での価格もあまりおちていないという定評のあるモデルです。

2008年には後継機リニューアルモデルとして、「ツアーバーナーモデル」が発売されました。
テーラーメイド社の商品はデザインにも非常にこだわっていますが、中でもこのツアーバーナーのソールデザインは特徴的で、バーナーの頭文字である“B”は鮮やかなレッド。ヘッドは艶感のあるブラック仕上げとなっており、目立ちながらも高級感の保たれた非常に目を引くデザインとなっています。
ツアーバーナーもノーマルモデルとTPモデルが発売されましたが、アスリート向けのモデルであるためノーマル/TPも出るともに上級者向けの特徴が色濃くでています。
2007年モデルほどではありませんが、直進性が高く飛距離も出るバランスがよく使いやすいクラブとして、多くのゴルファーに支持されたモデルです。

2009年に発売されたバーナードライバーは、ヘッドの形状や性能ともに、ヘッドスピードが速い人が使うとスピンが多く飛ばしにくいため、プロには支持されにくいモデルとなってしまいました。
ただ逆に、ドライバーが苦手な人や球の上がりづらいゴルファーに向けてはいいモデルであるといえます。

2010年発売の「バーナースーパーファスト」では、低スピン性能が復活しておりプロにも支持され、飛距離が出るドライバーとしては2007年モデルに匹敵するとも言われます。
テーラーメイドらしい三角形が際立つヘッドであり、形状は「ディープフェース&シャローバック」。ディープフェースは、フェースが厚く打ちやすい反面、重心が高くなりやすいといわれます。しかしこのドライバーはシャローバックでフェース後方が低くなっているため低重心になりやすく、ボールが高くあがりやすい特長も同時に兼ね備えています。つまり、打ちやすさとあがりやすさの調和がうまくとれているクラブであるといえます。

2011年には「バーナー スーパーファスト2.0J」という日本限定モデルが発売されています。
幅広いゴルファーにむけて、「レッド」と「シルバー」の2モデルが用意され、軽量化に加えて長尺というバランスの取れた設計により、ヘッドスピードがあがり、高い直進性と飛距離を得ることができるクラブとなっています。
人気のあった「バーナーシリーズ」ですが、2012年に一度市場から姿を消し、2015年に「エアロバーナー」として復活します。エアロという名のとおり、空気抵抗を低く抑える様々な工夫が取り入れられ、またテーラーメイド社至上最大のスピードポケットが搭載され、飛距離とともにより安定感が期待できるような仕様となっています。

冒頭に記したとおり、「バーナー」はテーラーメイド社において柱となるシリーズのひとつです。
それぞれのモデルに特徴はあるものの価格と性能のバランスが非常によく、プロにも愛用者が多くいます。
品質も高くコストパフォーマンスにも優れるため、新旧モデル問わず一度試してみてはいかがでしょうか。