プロから初心者まで幅広い層に支持されているタイトリスト。そのユーティリティとはどういうものかこの度、試打してみてその性能を皆さんにお伝えしてみたいと思います。

そもそもユーティリティとはどういうものかと言うと、今より30年ほど昔に開発されたもので、ロングアイアンの難しさをフォローする形で生まれた比較的新しいジャンルのクラブになります。ユーティリティがない時代フェアウェイウッドよりも短い距離を打つとき、打ちこなしに対して難しい3番、4番アイアンを使うしかありませんでした、ピーキーなロングアイアンの性能をカバーし扱いやすくしたものがユーティリティです。

クラブの最大飛距離はロフト角とシャフトの長さによって決まっていると言うことができます。その考え方によると5番アイアンよりも9番ウッドの方がロフト角が同じでも最大飛距離は9番ウッドのほうが長くなると言えます。クラブに関しては1インチ長くなるとヘッドスピードが1m/s変わるという定説があるため、9番ウッドは5番アイアンに比べ最大で15ヤード程度飛ぶということになります。

またクラブヘッドがウッド形状の方がスイートスポットが広いので、たとえ中心からずれてヒットしても距離ロスがアイアンにくらべ少なくなります。
その点に関してもブレが少なくなると言えます。

以上ユーティリティの特徴を述べてきましたが、それらの点を踏まえ今回はタイトリストユーティリティの 818H1と818H2の2本にどのような差があるのか、ユーティリティの役割とともにどのような特徴があるのかご説明したいと思います。

タイトリスト818H1は同社によると「アドレス時からより遠くへイージーに狙えるイメージを与えてくれ、高弾道でロングゲームでのショットをより正確に狙えるスコアリングクラブ」で、

タイトリスト818H2は「高さを抑えた強弾道が得意で、ピンデッドへの狙い」
「アイアンの構え易さ、感覚もアイアンショットのようであり、距離が狙いやすく、高いコントロール性があり、力強い弾道がスコアリングショット精度を高める。」
とあります。

タイトリスト818H1、2ユーティリティシリーズにはまず今までドライバーには先に導入されていたSURE FITテクノロジーが採用されています。これは棒状のウェイトを入れ替えることにより、重心距離を変えることができるというシステムであり、よりプレイヤーに寄り添いやすく設計されているということです。

実際にタイトリスト818H1を打ってみたところ球を捉えやすく、さらに上がりやすく感じるので楽に打てるという感覚があります。

少しトップ気味に打っても高さも飛距離もきっちりと出るという感じです。

打感ですが、タイトリスト特有の少し柔らかく感じられる特徴がこのクラブにもあります。感じられました。
飛距離を楽に出せるような感覚があります。
ロフト角は19度、21度、23度、25度、27度と5種類のラインナップがあります。

818H2のほうがヘッド後方のボリュームがトゥ側に寄っているため、アイアンっぽい打ち方を想定しているのではないかと思います。
実際に打った感じも公式のコメントどおり、出球が低く強い球が出ると言った印象です。 
確実にH2のほうがボールのコントロールがしやすい印象です。
打感もH1より手応えがありしっかりとしています。
ユーティリティをよりアイアンぽく打ちたいゴルファーはこちらのほうがあっていそうな印象です。
長い距離でもしっかりと狙っていけるモデルです。
ロフトは17度、19度、21度、23度というようなラインナップになっていて、H2のほうはよりロフト角が立っているモデルしかないので、よりターゲットが明確になっています。

シャフトに関してはスチールのAMT TOUR WHITEとN.S.PRO 950GHが用意されています。それより軽めのカーボンシャフトMCI 70も用意されているので、様々なヘッドスピードのゴルファーにアピールしているモデルだと思います。

このように、目的に合わせて大別して2モデル選べるというタイトリストユーティリティ818Hシリーズですが、やはり感覚を掴むために一度試打してみることをおすすめします。
フィットしたときに大きな味方になってくれることと思います。